【滋賀の地名の秘密】「守山市」は何の山を守っているの?

「守山」は何の山を守っているの? 滋賀県

「守山」は何の山を守っている?

「守山市って、“山を守る市”って書くけど、何の山を守ってると思う?」
ある日、そんな問いかけをしてみたら、生徒たちは「え? 山なんてあったっけ?」と首をかしげました。

実はこれ、地元の立命館守山中学校・高等学校の生徒でも知らなかった話。
でも、地名にはちゃんと意味があるんです。
今回は、そんな「守山市」の名前に隠された歴史を紐解いてみましょう。

📚 守山市には山がない?

滋賀県の南西部、琵琶湖の東岸に広がる守山市。
市内は平坦な土地が多く、目立った山は見当たりません。
そのため、「守山なのに山がない」と言われることも。

でも実は、守るべき山は、守山市の中にはないんです。

🏯 守っていたのは「比叡山」だった!

時は平安時代初期。
桓武天皇が都を平安京に移した際、都の守りとして、比叡山の四方にお寺が建てられました。
そのうちのひとつ、東の鬼門を守る寺が「東門院守山寺(とうもんいん もりやまでら)」です。

このお寺が建てられた場所こそ、現在の守山市。 つまり、「守山」とは――

“比叡山を守る東の門”という意味だったのです。

🗿 守山寺に残る歴史の証

守山寺には、平安時代の不動明王坐像が今も残されており、国の重要文化財に指定されています。
千年以上の時を超えて、今も静かに比叡山と地域を見守っているのです。

🧭 他にもあった!比叡山を守る四つの寺

ちなみに、比叡山の四方には、以下のような寺院が建てられたと伝えられています(※諸説あり):

方角寺院名現在の場所
東(鬼門)東門院守山寺守山市
西(裏鬼門)西教寺(さいきょうじ)大津市
松尾寺(まつおでら)大津市
親蔵寺(しんぞうじ)大津市

この中で、地名として今も残っているのは「守山」だけ
それだけ、特別な意味を持つ場所だったのかもしれませんね。

🌸 おわりに:地名は“歴史のカケラ”

普段何気なく使っている地名にも、昔の人の思いや願い、歴史の記憶が込められています。
「守山市」という名前も、ただの地名ではなく、比叡山を守るという役割を担った土地だったからこそ生まれた名前だったのです。

次に「守山」という名前を目にしたとき、 その奥にある物語を、少しだけ思い出してもらえたら嬉しいです🍀

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