スタートダッシュが肝心! 周囲に差をつけられない中学準備の重要性
今年も残りわずかとなりました。小学6年生のお子様を持つ保護者の方にとっては、中学入学への期待と同時に「勉強についていけるだろうか…」という不安も大きいのではないでしょうか。
近年では、「ほとんどの生徒が入学前に先取り学習をしている」という話を耳にすることもあります。
塾によっては、中学入学前に中学1年生で習う単元を一通り習っているケースもあるようです。
もし何も準備をせずに入学すると、100メートル走で言えば、「よーいドン」とスタートした瞬間、周囲の子どもたちはすでに20〜30メートル先を走っている…そんな状況になりかねません。
中学校に入ったばかりのお子様にとって、その差を埋めるのは想像以上に大変です。
そこで本記事では、中学入学前に英語と数学の先取り学習がなぜ重要なのかを、3つの理由に分けてお伝えします。
理由① 英数は中学で一気に難しくなる
中学入学は、学習内容が一気に難しくなる大きな節目です。
特に英語と数学は、小学校とは比べものにならないほど難易度が上がり、覚える量も格段に増えます。
もし何も準備をせずに授業が始まってしまうと、心の準備が整わないまま、気づけば小学校時代には考えられないような点数を取ってしまい、青ざめて面談に来られる保護者の方も毎年少なくありません。
理想は、中学1年の2学期中間テスト程度までの範囲を予習しておくことです。
- 数学:正負の数の計算、文字式のルール
- 英語:文法の基礎、英単語の暗記
これらはつまずきやすい単元で、習得に時間がかかることもあります。
だからこそ、余裕のある今のうちから取り組んでおくことで、お子様の心理的負担を減らし、スムーズに中学の授業へ移行することができるのです。
理由② 最初のテストがその後の学習意欲を左右する
中学校に入学して、最初の定期テストで上位に入ることは、その後の学習意欲に非常に大きな影響を与えます。
- スタートダッシュに成功した場合:自信がつき、努力を継続しやすくなります。クラスでも一目置かれる存在になり、その状態を維持するために自然と勉強を続けるようになります。
- 最初につまずいた場合:自分を過小評価してしまい、その後の努力が続きにくくなります。もちろん奮起して成績を伸ばすことも可能ですが、最初から頑張っておいた方がはるかに楽です。
一度ついてしまった差を挽回するのは、通常の取り組みより「2倍以上大変」と言われています。
逆に言えば、最初に良いスタートを切ることができれば、その後は波に乗って成績を安定させやすいのです。
だからこそ、中学入学前の準備が非常に重要なのです。
理由③ 先取り学習は心理的負担を減らす「お守り」
入学前に予習をしておけば、学校で習う内容は「すでに知っていること」になります。
一見すると退屈に感じるかもしれませんが、実はとても大きなメリットがあるのです。
心理的負担の軽減:新しい環境に慣れる時期に、勉強の不安がないことは大きな安心材料になります。
安心して授業を受けられる:各単元に対する理解が深まり、先生の板書にも集中できるようになります。
「うちの子は要領が悪いから…」と心配される方こそ、先取り学習を強くおすすめします。
要領の良い子であれば、最初に多少つまずいても、短期間で追いつけるかもしれません。
しかしそうでない子は、分からない部分を解消できないまま、十分な学習時間を確保することもできず、そのままズルズルと成績が下がり続け、もうどうしようもなくなってから塾にかけ込む…というケースも少なくありません。
もちろん、その場合も全力でサポートはさせていただくのですが、
「もっと早く来てくれていたら…」
と感じることも多いのです。
さらに、もし小学校の内容に積み残しがある場合は、なおさら今のうちにしっかり補っておくことが大切です。
特に、小数や分数の計算、比と割合の理解といった基礎分野は、中学以降の学習を支える重要な土台となります。今の段階で確実に押さえておきたいところです。
まとめ
中学入学準備は、お子様の将来の学習基盤を築くための非常に重要な期間です。
この冬休み・春休みを有効に活用し、お子様が中学生活で最高のスタートを切れるよう、ぜひサポートしてあげてください。
もちろん、私たちの塾に通っていただければ大変嬉しいですが、そうでなくても何らかの形で中学準備をしてあげてほしいと心から願っています。
お子様が安心して、のびのびと入学式を迎えられることを心よりお祈り申し上げます。


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