日々、教室で生徒たちと向き合っていると、
「このままではなかなか成績が上がらないだろうな」
という生徒を見かけることがあります。
成績がいい子には成績がいいなりの理由が、
成績が悪い子には成績が悪いなりの理由が必ず存在します。
もちろん、生まれ持った頭のよさもあるのでしょうが、
それを活かすためにも努力は必要です。
今回は、勉強しているはずなのになぜか結果が出ない、「成績が上がらない生徒の7つの特徴」について考えてみたいと思います。
もしご自身や、お子様の学習姿勢に当てはまるものがあれば、それは「伸びしろ」を見つける大きなチャンスかもしれません。
1. 先生のマネをしない(最初から自己流に走る)
成績が伸び悩む子の多くは、最初から「自己流」でやろうとします。
ノートの取り方、問題の解き方、暗記の仕方。
せっかく先生が「こうやるといいよ」と最短ルートを教えているのに、なぜか自分のやり方に固執してしまうのです。
勉強に限らず、すべての学びの基本は「巨人の肩に乗ること」です。
まずは先人(先生や成績上位者)のやり方をそっくりそのままマネをして、徹底的に型を身につける。
そこから初めて自分なりのアレンジが生まれます。
基礎がないままの自己流は、ただの「事故流」になってしまいます。
2. そもそも「絶対量」が足りていない
非常にシンプルですが、一番多い原因がこれです。
「週に1回、60分の塾に通っているから成績が上がる」なんていう都合のいい魔法はありません。
それは、週に1回だけ筋トレをして「マッチョになれない」と嘆いているのと同じです。
成績上位の子たちは、涼しい顔をしているように見えて、必ずどこかの段階で「圧倒的な量の勉強」をこなしています。
もちろん、みんなと同じ量だけやっていれば「みんなと同じ成績(平均点)」になるというわけではありません。
しかし、みんなと同じ量にすら達していなければ、成績は上がりようがないのです。
3. 「机に向かう時間」が目的化している
「今日は3時間も勉強した!」
そう満足げに語る生徒のノートを見ると、ただ教科書を綺麗な色ペンで書き写しただけだったりします。
これは「勉強の形骸化(作業化)」です。
勉強とは、「できなかったことができるようになる」プロセスのことです。
どれだけの時間机に座っていたかではなく、
「どれだけの問題を自力で解けるようになったか」
「どれだけの新しい知識を覚えたか」
という『成果』で測らなければ意味がありません。
ダラダラ勉強する3時間より、スマホを切って集中した1時間の方が、はるかに成績は伸びます。
4. 「振り返り(間違い直し)」をしない
テストや問題集を解いて、丸つけをして終わり。
赤ペンで正しい答えを書き写して、なんとなく分かった気になって本を閉じる。
これでは、ただ自分の「今の実力を測っただけ」であり、学力は1ミリも上がっていません。
重要なのは、
「なぜ間違えたのか?」
「次、どうすれば正解できるか?」
を考え、改善を繰り返すことです。
これは教科の内容だけでなく、「休日は昼まで寝てしまったから、明日は朝イチで図書館に行こう」といった、自分の勉強への取り組み方(学習環境)の改善に対しても同じことが言えます。
5. やるべき「時期(タイミング)」を外している
中学校に入学するとき、
「入ってからやれば、まぁなんとかついていけるだろう」
と甘く見ている子の多くが、正負の数や文字式のルール、文法中心の英語につまずきます。
そして、最初の中間テストくらいはなんとか誤魔化せます。
しかし、1学期の期末テストになるとだんだん厳しくなってきます。
この段階で塾の門を叩いてくれたご家庭は、まだ傷が浅い方です。
ですが、これが2年生の2学期、あるいは3年生の夏休み前に塾に駆け込むとなると、これまでの積み残しが多すぎて、受験までに間に合わないケースが増えてしまいます。
中学1年生の1学期までの内容は、小学6年生の3学期から入学式までの間にやっておくのが圧倒的におすすめです。
分からないまま放置して、時期を逃すと、恐ろしく負担が増えてしまいます。
同じような例で言うと、英語の不規則動詞は中2の春休みの間にしっかり覚えておくことが圧倒的にコスパがいいです。
現在完了も受動態(受け身)も、不規則動詞を覚えておかないと使い物にならないからです。
(そして、中3の授業が始まってからは、新しくやることが増えすぎます。)
また、そんなわけないと思われるかもしれませんが、
「明日が期末テスト本番なのに、なぜかテスト範囲外の単元を学習している」
という生徒さんも意外と多かったりします。
努力しているのに結果が出ない子は、「今やるべきこと」 のタイミングがずれていることが多い印象です。
今、一番やるべき重要な課題は何なのか。
それをいつまでに、どのような順番で終わらせておくべきなのか。
ここを読み違えてしまうと、いくら努力をしてもテストの点数アップには結びつきません。
勉強には、常に「タイミング」が重要なのです。
6. 覚えることから逃げている
いくらがんばって勉強しても、それを覚えていなければテストで点は取れません。
ネットやAIが発達した時代、調べればなんでもわかるかもしれませんが、テスト中は自分の頭の中の記憶だけで勝負する必要があります。
「覚える」ことはしんどいですし、コツコツとした積み上げも必要です。
しかし、逃げずにしっかり取り組んだ子だけがその成果を手にすることができます。
このあたりは、資産運用の積み立て投資にも似ている部分かと思います。
7. 成績を上げる必要性を感じていない
最後のこれはかなり致命的です。
本人に成績を上げるモチベーションがないケースです。
本人が成績を上げることにメリットを感じていなければ、
本気で努力しようとするはずがありません。
ダイエットだって、別にやせる必要がないと思っていれば、
運動も食事制限も積極的にはやりません。
しかし、健康診断で「このままでは危険です。」と言われれば、
本気でやせようと努力するはずです。
それでも努力できないということは、
面倒くさい >>> やせる努力 > やせたい
という状態だということなのでしょう。
勉強で言えば、
面倒くさい >>> 成績を上げる努力 > 成績が上がったらいいな
という感じでしょうか。
本人の中に、
「〇〇するために、△△高校に行きたい」
「〇〇さんに負けたくない」
「いい成績を取って、親に褒められたい」
という動機がなければ、つらいときに踏ん張ることができません。
最後に:今までと同じやり方では、同じ結果しか出ない
アインシュタインの言葉とされる、こんな金言があります。
「狂気とは、同じことを繰り返し行い、違う結果を予期することである」
成績も、まさにこの通りです。
今までと同じやり方、同じ勉強量、同じマインドでいれば、当然ながら「今までと同じ成績」のままです。
結果を変えたいのであれば、行動を変えるしかありません。
成績が上がらない子には、上がらないなりの理由が必ず存在します。
今回の7つの特徴の中のどれか(あるいは全部)に当てはまっていたからといって、がっかりする必要はありません。
もし気づいた課題があったなら、それはその子の伸びしろでもあるからです。
まずは、特に気になったひとつからでも見直してみてはいかがでしょうか?

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